カメちゃん日記・続編17  
 
   カタクリの里を訪ねました 

   
 
   
 
   寒の戻りが一段落した3月18日に冬眠から目覚めさせられ、暗い納戸から、明るい庭に出してもらいました。ご主人様の「無知の旅人」は、私の冬眠中に入手したマクロレンズのテストモデルにしようと目覚めを待っていたようです。被写界深度を浅くして撮った写真は、目に焦点が会い、凛々しく撮れていて、ご満足のようでしたが、ご家族の皆様には怖い顔だと不評でした。そうなんです、私は女性のカメですから可愛く撮って欲しかった!
 
   目が魅力なの?  
 
     
 冬眠から目覚めたばかりのカメちゃん
この写真顔が怖いと不評です
  
  3週間後、芝生の色も濃くなり
餌を催促するカメちゃん、可愛いでしょ
 
   寒の戻りは冬眠のもどり?  
    4月にはいっても「寒の戻り」で寒い日は、庭の隅のシャガの根本で終日眠っています。冬眠の続きみたいです。  
 
       
 指さすところで寝ています    見つけた!   起こさないで 
 
 
 シャガの花   ボールのようなシャクナゲの花 
 
   冬眠を起こされた時、私の遊ぶ小さな庭の木花、草花の多くは蕾で、芝生もまだ半分枯れていて寂しいものでした、4月にはいると花芽が急に成長し、庭の彩りも賑やかになりました。私カメちゃんが夜過ごしていた小さな池の上にあるボタンも、中旬過ぎに一斉に花が開きました。ブルーベリーも花をたくさんつけ、藤の花が誘う小蜂のおとずれを待ち焦がれています初夏に落ちた実を食べるのが楽しみです。その上に咲く桜は遅咲きの種類で4月下旬が満開です  
 
   
小さな池の脇にあるボタン    ボタンの花 
   
こちらのボタンも一斉に花が開きました     ブルーベリーの花とボタン
     
 遅咲きの桜はやっと6分咲き   蜜蜂ではありません! 
     
藤棚の上では、ようやく開花が始まり、この後、
若葉がが急成長し、花房は棚下へと伸びていきます。
  上から見ると花畑のように素敵です
これも若葉に邪魔されない間の景色です
 
  藤の花房は日一日と成長し、ようやく開花しても花房が短く、棚の上に留まっているので、よく見えないカメちゃんは不満そうです。 無知の旅人は2階から見下ろし「お花畠みたい」とご満悦です。まもなく訪れる満開の頃、藤棚の上が葉に覆われるのを知らないようだ。無知ですから!藤棚は下から観るものなのだ。  
     
  芸術の春? ・・花より名画  
 
 
   
 昨年は、六義園を出発東海道のしだれ桜を追って下り、小田原長興寺、三嶋大社を経て身延山久遠寺をお参りした。今年はクラブの「山北桜並木撮影会」も所用で参加できず、桜に見放されている。この時期、東京に二つの聖母子が展示された。東京都美術館のボッティチェリーの「書物の聖母子」と江戸東京博物館のレオナルドダビンチの「大公の聖母子」だ。
 
  3月中旬に上野東京都美術館を訪ねた時上野公園の桜はまだ蕾で、花見の準備が進んでいた。下旬に訪れた両国の江戸博物館では近くの公園で桜を観賞できたが、上野国立博物館に4月中旬に訪れた時は公園の桜はすべて葉桜で残念ながら、上野公園の桜を撮るのを諦めざるをえなかった。。   
 
     
2本の桜の間からスカイツリーが
両国横綱公園にて
 
  両国横綱公園の桜 
     
 つつじに桜の花が咲くの?
江戸博裏の桜並木で見つけたのだが
  ヒヨドリが落としたのだ
桜の下のつつじの上にたくさん落ちていた 
 
 
   二つの「聖母子」は日本とイタリアの国交樹立150年を記念して実現した展覧会で、見応えがあった。しかし人・人・人でゆっくり観ることができなかったのが残念。一方国立博物館では黑田清輝生誕150年記念「日本近代絵画の巨匠」展があり、こちらは何故か訪れる人もそれほど多くなく、ゆっくりと観賞でき楽しかった。オルセー美術館からもミレーの「羊飼いの少女」や黑田の師匠ラファエルコランの「フロレアル」などの大作が搬入され展示されている。 コランなどの古典的な骨格を備えながら、当時隆盛であった印象派や象徴主義の影響を受けた絵画からは、外光の生かし方や背景のぼかし方など写真の撮り方の参考になり、我々素人カメラマンにも学ぶことが多かった。   
     
   城山カタクリの里  
   いつもの校友会の仲間とカタクリ撮影に出かけた。カタクリの最盛期には、JR横浜線の橋本駅から「城山カタクリの里」への臨時直行バスが運行されているから便利だ。平日というのに満員の混みようだ。最近テレビで紹介され訪れる人が急増したのだそうだ。  
  農家の庭先の小屋という感じの受付を通り裏山にはいる。小径を少し進むと、たくさんのカタクリが群生していた。30万株もあり、関東随一の群生地だそうだ。寂しい山の斜面にひっそりと咲いている景色を想像して訪れた「カタクリの里」では、みつまた、きぶし、などなど早春の木の花が咲き乱れ、早春の草花、木花の小さな植物園の景観になっていた。  
 
   
受付を過ぎ、道に沿って進むと
カタクリの群生が・・・ 
 左前方の小屋が受付。
右は駐車場への道で「お土産広場」
 
     
うつむいて恥じらう
花言葉は「初恋」 
白いカタクリは数万本に一本の変種 
 
珍しい白いカタクリ
 
     
山の斜面に群生するカタクリ     低姿勢のカメラマン
 
     
しょうじょうばかま     きぶし
     
紫木蓮 と御殿場桜    みつまた
     
下の方に橋本の街が見える    桜の中で休むヒヨドリ 
 
   
今回は小さな花が主な被写体なのでマクロレンズを多用できた。群生地の景観はワイド、木花はズームと使い分けてみた。初めての経験だ。素人の初心者カメラマンとしては、被写体に最適の撮影条件の設定など無理なので、すべて「JPEG+RAW」で撮り、RAW現像で修正することにした。明るさやホワイトバランスの設定を気にしないですんだが、被写界深度とフォーカスに気をとられ肝心の構図に対する配慮が欠けてしまった。やはり初心者ですね!!  
   
   以上です  
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