カメちゃん日記・続編20  
   
 
 
浅草ホオズキ市と平塚七夕祭り
 
     
   
   ご主人様の無知の旅人が浅草のホオズキ市にでかけた。連想ゲームではないが「ホオズキ市」→「お盆」→「藪入り」(奉公人が実家に帰れる日)→落語の「藪入り」、そしてその正直で真面目な主人公の名が「亀」 私カメちゃんと同じなのだ。ご主人様は知らないだろうな、無知なんだから。
 
       
    「ほほえみの御仏」展  
   
   日韓国交正常化50周年を記念し、日韓の国宝半思惟像2体を並べて展覧する特別展が上野国立博物館で開かれた。
京都の広隆寺にも国宝第一号になった半
思惟像がある。これも並べて欲しかった。しかし、広隆寺は朝鮮からの渡来人である秦氏の氏寺である事から、文化比較が複雑になり、敬遠したのだろう。
 
 
   
     
上野国立博物館 
右端に「ほほえみの御仏」の垂れ幕
韓国国立中央博物館
韓国 国宝半跏思惟像
 中宮寺
国宝 半跏思惟像
 広隆寺
国宝1号
半跏思惟像
 
     我々の世代は、学生時代に和辻哲郎の「古寺巡礼」に啓発され奈良の寺巡りに憧れたものだ、中でも中宮寺の弥勒菩薩に憧れた。 20年ほど前、和辻哲郎とは逆に法輪寺から斑鳩(いかるが)の里を歩き目的の中宮寺に辿り着いた。他に観光客もなく、静かで質素な本堂で年配の老女が弥勒菩薩の前に案内してくれた。弥勒菩薩の前に座して、長い間、仏と心の会話をし、和辻哲郎と同じ感動経験ができた。その弥勒菩薩と東京で再会できる!心躍る思いで国立博物館に向かった。しかし最終日の為か、大混雑で像に近づくのがやっとで拝観とか美術観賞どころではなく失望した。  
       
     そこを出て中宮寺に行く。寺と言うよりは庵室と言った方が似つかわしいような、こじんまりした建物で、また尼寺らしい優しい心持ちもどことなく感じられる。・・障子で柔らげられた光線を軽く半面に受けながら、彼女は神々しいほどに優しい「たましいのほほえみ」を浮かべていた。それはもう「彫刻」でも「推古仏」でもなかった。ただわれわれの心からの跪拝に価する--そうしてまたその跪拝に生き生きと答えてくれる--一つの生き方、貴い、力強い、慈愛そのものの姿であった。われわれはしみじみとした個人的な親しみを感じながら、透明な愛着の心でそのお顔を見まもった。(和辻哲郎著 「古寺巡礼」最後の章の中宮寺の記述より)  
       
       
     四万六千日(しまんろくせんにち) ・・ 浅草寺ホオズキ市  
     上野から地下鉄で浅草に向かった。浅草寺は四万六千日の縁日と休日が重なり、多くの参拝客で混雑していた。浅草寺のホオズキ市は江戸中期に縁日に併せて薬草として評判の「ホオズキ」を境内で売る店が建ち並び、江戸の夏の風物詩となって、現代に受け継がれている。  
   
     
雷門
外国からの観光客が多い 
   宝蔵門から境内に入ると
右手にスカイツリーが見える
     
 本堂から宝蔵門を眺める
人で溢れている
   本堂脇の境内には
ホオズキ市の屋台が並ぶ
 
   
     
カメラマンにポーズをとる売り子    お客様どれにしますか? 
 
   
     
 風鈴が涼しげです    安いよ!安いよ!
 
   
       
 いなせ姿の売り子さん     売り子の衣装はホオズキ市の陰の主役です 
 
   
 あまりの人混みに、仲見世通りを避け、少し遠回りになるが、雷門と宝蔵門の往復に伝法院通りを利用した。この通りには白波五人男が隠れていると聞いた。最初の一人日本駄右衛門は通りの真ん中にいるのですぐ分かった。二人目は弁天小僧菊の助で屋根の上から見下ろしていた。残りの3人は人混みに押され、見つからなかった。今度訪ねたときゆっくりと探してみる。      
    日本駄右衛門  弁天小僧菊の助 
 
       
     観音様の縁日は毎月18日であるが、それとは別に室町時代から「功徳日」と呼ばれる縁日が加わり、その日に参拝すると、百日分の利益(功徳)があると信仰されるようになった。中でも7月10日は最も多い千日分の功徳と言われ、多くの参拝客を集めた。浅草寺では江戸時代中期より「四万六千日」(しまんろくせんにち)と呼ばれるようになり、その功徳は4万6千日、約12年分に相当すると言われるようになった。ちなみに坂東観音巡礼の札所となっている杉本寺や長谷寺がある鎌倉では8月10日が四万六千日の縁日である。  
       
     平塚 七夕まつり  
       
   
  笹の葉さらさら
のぎばにゆれる
お星さまきらきら
きんぎん砂子
 
   五しきのたんざく
わたしがかいた
お星さまきらきら
空からみてる
 
     五節句の一つ七夕の夜に、各家庭では折り紙などで作った人形、吹き流しや願い事を書いた短冊を笹の葉に吊して、お星さまにお祈りしている。この「七夕」という庶民の風習が、「七夕祭り」という昼間の商店街で行われるイベントに発展したようだ。。  
   
     
 パレード通り入り口   巨大な七夕飾りが街を覆う 
 
   
     
 宙に浮いた山車の行列みたいです   暗くなる頃ますます混んできました 
     
 桃太郎の鬼退治
まるで宙にに浮いた「ねぶた」
  反対側には青鬼  
 
     大きな七夕飾りで覆われた街は、幼い時から馴染んできた童謡・唱歌にあるような、牧歌的な世界とは異なる世界だった。それでも、休憩用の広場で短冊に「お願い」を書く子ども達を見てホッとした。  
   
 
短冊に願い事を書く子ども達    絵馬掛けのような
短冊掛けが用意されていました 
     
 ぬいぐるみの小僧に幼い子たちも楽しみ   女子高生も楽しんでいました 
 
   
     
  どらえもんが欲しいよ
現代っ子はお星様よりポケモン?
  織姫だよ!彦星さんに会えるかな?
幼子用を借りて楽しむ女子高生 
 
 
       
     以上です  
     無知の旅人」のトップページに戻る