カメちゃん日記・続編8   
   都会の黄葉と古都の紅葉  
     
     
 
   私は冬眠中です 
今、タオルケットで覆われた納戸の隅の暗い水槽の中で春まで眠っています。水槽は底に小さな砂利を敷いて水を5㎝程入れ、その上は枯葉を一杯にしてあります。そこの濡れた枯葉が私の寝床です。
いつもだと、私が冬眠すると寒さに弱いご主人様・無知の旅人も半ば冬眠状態に入り、家にいることが多くなるのだが、。先月末の小春日和に誘われて、黄葉・紅葉を求めて近場を散策したようだ。私も見たいのに!
 
 
 
 北鎌倉の紅葉

円覚寺からスタートし東慶寺、浄智寺、建長寺を経て八幡宮を散策し、紅葉を楽しむ地域同好会の撮影会に参加した。今回訪れた中には鎌倉五山の格式1位(建長寺)2位(円覚寺)4位(浄智寺)が含まれている。ちなみに、3位は寿福寺5位は浄妙寺である
 
 
   円覚寺  
 
     
 
   横須賀線北鎌倉駅から3分ほど線路にそって歩くと円覚寺  
 
     
 円覚寺山門を出て仏殿に向かう観光客   本尊の宝冠釈迦如来像 
     
    仏殿横の参道で紅葉を撮る観光客 
     
神奈川県で唯一の国宝建物・舎利殿
左下枠内は今は近寄れない建物の全容 
  仏殿奥にある方丈 
 
   60年近く前になるが、雀荘に入り浸っていた学生時代、荒れたこころを癒してくれる場所が三ヶ所あった。早稲田の理工学部の隣にある坪内逍遙記念演劇博物館、上野の国立博物館それと鎌倉円覚寺の舎利殿である。当時は、舎利殿の側まで自由に入れた。観光客もほとんどおらず静かにたたずむ優雅な姿に接して、心が洗われる雰囲気がたまらなかった。誰にも気づかれない私のもう一つの世界がそこにあった  
   企業に入って、学校で身につけた技術・知識がそこそこに役立ったが、経営幹部になると、雀荘で鍛えた勝負の勘と予測の技が強みとなった。皮肉なものである。円覚寺を訪れる必要も無くなった。
今年の春訪ねた、国東半島にある国宝の建物、富貴寺・本堂はその美しい姿を間近で鑑賞できた。その時若いときよく訪れた、国宝の建物、円覚寺の舎利殿に想いを馳せた。しかし、久しぶりに訪れた舎利殿は、そばに近づくことができず、屋根の一部を望遠出来ただけである、公開は年二度だという、寂しいかぎりだ。
 
   円覚寺の梵鐘は鎌倉で最大の梵鐘で「洪鐘」(おおがね)と呼ばれている。長い階段を登った山の上に鐘楼がある。そのそばに弁天茶屋があり、素敵な見晴台になっている。しかし、今回は時間が限られた撮影会なので、訪ねることが出来なかった。  
   
  建長寺   
 
     
建長寺山門    仏殿 
 
     
 
     
本尊・地蔵菩薩像    柏槇(びゃくしん) 
 
   仏殿には建長寺の本尊地蔵菩薩像(重要文化財)が安置されている。仏殿前の庭園の柏槇は開山禪師のお手植え、この古木は樹齢七百六十年とのことである。  
   鎌倉の三名鐘  
   今回、再会したかったのは円覚寺の舎利殿だけではない。建長寺の梵鐘もである。建長寺山門を抜けると左に鐘楼がある。そこに吊されている鐘は関東一美しいと云われている。円覚寺の梵鐘と共に国宝だ。鎌倉最古の常楽寺梵鐘を加えると鎌倉の三名鐘となる。国の重要文化財である常楽寺梵鐘は現在鎌倉国宝館に寄託されている。  
 
   
国宝の建長寺梵鐘    半僧坊参道入り口 
     
参道脇のの竹林     
 
   円覚寺の弁天堂の見晴らしに肩を並べるのが建長寺の半僧坊である。ここからは相模湾まで見渡せる。若い頃は何度か訪れたが企業人になってからは一度も訪ねていない。半僧坊の先に鎌倉カントリーがあり。そこのメンバーであった無知の旅人は年に数回、半僧坊の近くでゴルフをしていた。半僧坊は明治に入ってから出来たためか、古刹らしからぬ所もあるが、参道は独特の趣がある。今回は最初から登るのは諦めていたが、それでも、せめて参道途中の茶店跡までと、入っていったが、残念ながら時間の関係で途中で引き返した。  
     
   都会の黄葉  
   横浜球場に隣接する横浜公園を出発、銀杏並木の美しい大日本通り、山下公園通り公園西側まで被写体を求めて散策し、銀杏の黄葉を撮影する会に参加した。その後の、中華街での反省会に惹かれたのかもしれない。  
     
   横浜公園  
   横浜球場に隣接する公園は駅への近道なので、急ぎ足で通り過ぎる人が多い。観光客は少なく、市民の憩いの場所になっているのを実感する  
 
     
横浜球場の照明塔     公園中心にある噴水と花壇
   
朝の公園で太極拳を舞う熟女
毎朝自転車で通ってくるとのこと 
  朝の憩いを楽しむ老人
こちらも自転車で通う常連? 
 
     
   日本大通り・・重厚感のある建物と色付く銀杏のコントラストが美しい  
 
   日本大通りは横浜公園から埠頭にある象の鼻公園に向かってまっすぐ伸びる銀杏並木の街路で、神奈川県庁、横浜地方裁判所、旧関東財務局など歴史的建造物が建ち並ぶ。明治3年頃完成した日本で初めての西洋式街路である。平成23年に都市景観大賞を受領した。
 
 
     
横浜公園から望む日本大通り    ベイスターズの本拠です! 
 
神奈川県庁    さあ仕事だ!(港郵便局前) 
 
     
   山下公園通り  
   山下公園沿いの通りで海側に山下公園、反対側にはマリーンタワーや人形の家、そしてその先に中華街など観光の人気スポットがある。山下公園から人形の家に続くボーリング橋から銀杏並木が一望できた。人形の家の並びに、日本のクラシックホテルの一つに数えられる、ホテルニューグランド旧館がある。 元町や中華街に出かけた折りにはよくここに立ち寄った。フルーツのパウンドケーキを求めて帰る為だ。公園を散策した記憶はあまりない。ミナトミライもなかった時代で、食事や会合にもこのホテルをよく利用した。横浜港を眺望し、氷川丸を見下ろしながら楽しい食事ができた。  
 
     
 人形の家やマリーンタワーと公園を結ぶボーリング橋
人形の家の窓に映った銀杏が明るく輝く
   ボーリング橋から眺めた
公園通りの銀杏並木
   
氷川丸の先に大桟橋    マリーンタワー 
 
 
   
 冷たい強風に耐えるカモメたち   公園の薔薇園からクラシックホテル
ニューグランド旧館を望む 
     
横浜港大桟橋の豪華客船    「赤い靴履いてた女の子」の像
遠方はミナトミライ21のビル群 
     
象の鼻公園のある波止場は
赤煉瓦街が近くに見え、色々な船が行き交う 
  銀杏並木の下で写生する
二人の老女画伯 
 
 
  今年もお付き合い頂き、ありがとうございました。
楽しいクリスマスと良い新年をお迎えください。 
 
     
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