桜に引かれて善光寺参り   
   
 
   
   
 
 
     
   御開帳で賑う善光寺  
   仏像鑑賞は博物館で特別に展示される時に観るのが第一だが、御開帳という言葉の魔力に誘われついつい訪れてしまう。今年が、善光寺の七年に一度の秘仏御開帳にあたるので、善光寺参りを兼ねて高田の夜桜や高遠の子彼岸桜を楽しむことにした。
秘仏であるから当然ご本尊だと無知の旅人は思っていた。ところが、拝観できたのは前立ち本尊であった。前立ち本尊とはいえ本尊と等身大のレプリカで国の重要文化財である。数えで七年毎に姿を見せる。
秘仏の中に絶対秘仏というのがあって未来永劫に御開帳が禁じられている仏像があり、長野・善光寺の阿弥陀三尊像や浅草の聖観世音菩薩像がこれにあたるとのこと。何事にも無知なのを恥じるばかりである。
 
   
   
 
   
高田城址の桜
 
   高田城址の桜は日本三大夜桜として有名だという。確かに堀の水に写るライトアップされた桜や灯篭の列は見事だった。たまたま満月の日に当たり、いっそう趣を深くしてくれました。他の二箇所の夜桜は、 枝垂桜で有名な京都の円山公園と長崎市にある丸山公園だそうです。  
   
   
   
   
 
   
高遠の子彼岸桜
 
   初めて訪れたが、桜の森の中に入ったようで、上下左右桜の花に囲まれ、圧倒されました。夜桜も高田城址に見劣りしません。高遠は大奥女中の絵島が流された土地としてよく知られていますが、戦乱の時代より交通の要所でした。明治に入り城址が公園となり、土地の固有種である「タカトウコヒガンザクラ」を植え、現在1,500本以上が保護されています。古いものは樹齢百年を越えるものもあるそうです。花はやや赤みを帯び、その可憐さと規模の大きさは「天下第一の桜」と称されるほどで、県の天然記念物の指定を受けています。  
   
   
高遠城址全景   遠方に中央アルプスを望む
   
 
     
   更植あんずの里  
   
   
 
     
     
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