朱鷺の里・佐渡散策  
 
       
 
  佐渡について「荒海の向こうに横たわる大きな金山と朱鷺の住む里がある離れ島」程度の知識しか 持っていなかった。無知の旅人は佐渡を訪ねてまた、改めて無知を恥じ入った次第です。
この島は北に千メートルを超える金北山を持つ大佐渡山地、南に小佐渡山地があり、その間に広がる肥沃な国中平野があって、見渡す限りの田園風景が楽しめる。また、両津港に隣接する加茂湖は新潟県で一番大きな湖で牡蠣の養殖が盛んだそうです。
 
 
       
     佐渡鬼太鼓(おんでこ)  トキの森公園の朱鷺たち  
 
   新潟港から高速水中翼船で佐渡に向かった。左に見える能登半島が影が次第に薄くなりその分佐渡の島影が濃くなっていく。平行して佐渡に向かう大きなフェリーを軽々と追い抜き一時間程で佐渡の両津港に着いた。
港の近くに出迎えてくれたのは、放鳥された朱鷺ではなく「おんでこ」の鬼でした。
 
   両津港の朝  
 
   泊まった宿は日の出が売りでした。早速早起きして、佐渡での日の出撮影に挑戦したのですが・・・・  
 下弦の月に眠る加茂湖と両津港
素敵な日の出が期待できそう
  日の出を待つ暁の空に出現したの蜃気楼
のような雲に邪魔されました。 
 
 
 
 
暁の雲は羽ばたく朱鷺に変身して消え去りました。    港に急ぐ朝の出勤 
 
 
   
 
   両津の古い町並では、月例の朝市が開かれていました。  
     
   佐渡金山  
 
    
 
     
 
     
 
   観光用の坑道を降っていくと、等身大の人形やロボットが当時の作業を見せてくれる。  
  上の右端の写真で筒状に見える装置は水上輪(すいじょうりん)と呼ばれる揚水ポンプ。紀元一世紀の頃ギリシャの哲学者・物理学者のアルキメデスが考案したアルキメデスポンプが祖型とされている。それが京都を経て佐渡金山に伝えられた。江戸の無宿人の苦役から想像していた作業場とは違い意外と近代的だった。
掘られた鉱石は石の上に乗せ重い鉄槌(テッツイ)で叩き、目の細かい篩(フルイ)に通るまで砕く それを鉱山臼ですりつぶし砂泥状にしてから炉を使い不純物を取り除くのだがその当時使われた鉱山臼が多く出土されている。
 
 
     
 鉱山臼で縁取られた池   若木を守る 鉱山臼
 
     
   尖閣湾の奇岩と七浦海岸の夫婦岩  
 
     
海岸線に高さ約30メートルの絶壁が    遊覧船で真近に景勝できる 
     
このような峡尖美が続く    七浦海岸の 夫婦岩
夫婦岩の左に子供岩が2つ、よく見ると
夫婦岩の間に老婆が座っている(右下に拡大) 
 
   
   佐渡の寺
何故か佐渡には寺社が多い、佐渡八十八カ所札所巡りの霊場や佐渡に流された日蓮ゆかりの寺などなど数多く存在する。 日光東照宮の五重の塔を模して作られたという妙宣寺にある木造・純和風の五重塔は新潟県内唯一の五重の塔だという。
 
     
 
     
日蓮流謫の地とされる所に建立された根本寺     妙宣寺の五重塔 
 
   
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