辺境の旅・アルバム2
   中国ウィグル自治区のウルムチ周辺の景色 その2
 

ウルムチは中国ウィグル自治区の首都。3年前にウルムチを経由して駱駝に乗るためタクマラカン砂漠の南西端の町ホータンに飛んだ。一年半前には、ウルムチから車を北西に向け、ジュンガル盆地に入りその後西の国境の町イーニンに行く途中で、高原のサイラム湖の湖畔で馬に乗った。
ウルムチの観光名所といえば、楼蘭の美女(女性のミイラ)の展示で有名な新疆ウイグル自治区博物館、市の中心部にある紅山公園、ウルムチから東北へ100km余り、ボゴダ峰の中腹。絶景の避暑地として知られる天池の三箇所が有名だ。博物館の中は撮影禁止だったので、今回は取り上げるのは、紅山と天池の写真及び郊外に伸びているハイウエイ沿いの景色である。
紅山公園

   
   
 紅山公園からはウルムチの市街地が一望でき、市内からも赤い岩山の頂にある塔が望見できる  幾度となく氾濫したウルムチ河の龍神を鎮めるために1788年に建てられた鎮竜宝塔
   天池
   ウルムチを出て車で北東のフカン市に向かう、そこから車は南下してボコダ山系へと登っていった。フカン市から一時間ほど道は渓谷に沿って登る。渓流のほとりで牛や羊を飼っているカザフ族のパオが散見される。一般車は途中までで、そこからはケーブルか専用の電気自動車に乗らねばならない。中国のスイスと称される「天池」の景色は箱根の芦ノ湖に似ており、内地(中国本土)からの観光客があふれていた
   
   
 一般車は下方に見える駐車場まで、
そこからはケーブルカー
 渓流の辺で草を食む牛
   
   後方に海抜5445mのボコダ峰が見える。
 
   
湖畔にある道教の寺。
観光スポットになっている
 湖畔の急斜面にヤギが放牧されていた
 
  ハイウエー沿線の景色 
  ウルムチ近郊のシルクロードは近代化を象徴するハイウエーになっていた西北への道は天山山脈の北麓に沿って素晴らしい高速道路が西に伸びる。ここはかってシルクロード草原の道である。南東への道は観光客になじみのトルファンに至る。更に東進すればハミ市を経て中国側の西の出口敦煌に、そしてシルクロードの中国側の起点洛陽に至る。トルファンから天山山脈の南麓を通るのがオアシスの道天山南路である。.
   ウルムチから天山山脈の北麓に沿って最高120キロで走れる高速道路がある。天山山系からの雪解け水を利用した豊かなオアシスがこの道路に沿って点在する。高速道路は石河子精河などの街を通過し、最後に山脈を横切りカザフスタンとの国境の町伊寧(イーニン)に至る。途中まだ工事中の所もいくつかあるが、中国西域の発展を象徴するような素晴らしい道路である。上の写真右上の標識に五工台25Kmと書かれているので、まだウルムチを出たばかりのところだ。
二回目の旅ではウルムチを出て四泊五日でこの道を走り回り、イーニンから空路でウルム
   
     
 南側は灌漑された農地    北側はゴビの草原
   
       
  ウルムチの建設ラッシュを支える近郊の砂利採掘場で、大きなダンプカーが走り回っていた。    砂利の採掘所を過ぎる頃から風力発電の風車が多く現れる  
   
   
 
   天池では南に見えたボコダ峰をこちらでは北に望む  
     
   天山山脈沿いに見かけるオアシスの町、その周辺の草原で羊が放牧されていた  
     
   ハイウェーに並行して鉄道があり、石油を運ぶ長い長い列車が望見された  


   次回の「辺境のアルバム3」は石油の街カラマイ周辺の景色です。  
     
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