孫たちが楽しんだ北海道の乗物

    孫たちが楽しんだ乗物を紹介しながらその周りの風景を紹介することにする。 最初の乗物は船である
孫たちと一緒の旅は目的が観光ではなく遊園になる。私の役割は必然的に専属の「家族写真・カメラマン」。そのため、ホームページに載せたり、写真展に出品できる「絵画的な風景や非日常的被写体」探しはあきらめた。

 
      大洗からフェリーで苫小牧へ

       ノーザンホースパーク

        知人の牧場で 
     
    
汽車    ノロッコ列車で美瑛から

    川下り  トマムの森


 
道内は10人乗りのレンタカーで周遊


大洗からフェリーで苫小牧へ

 初めて北海道の土を踏んだのは、半世紀以上昔のまだ学生時代の時である。クラスメート4人で上野を出発、蒸気機関車の煙に悩まされながら長い時間をかけて青森につき、青函連絡船「洞爺丸」で函館に渡った。洞爺丸はその翌年1954年の台風15号が引き起こした暴風と高波により転覆・沈没し、死者・行方不明者あわせて1155人という日本海難史上かつてない災害を起こしたので記憶されている方も多いと思う。まだ戦後の荒廃が抜けきらない時代で、北海道は遠かった。その後、家族の者たちはそれぞれに北海道の旅を楽しんでいたようだが、現役時代の私にとって、北海道は足繁く訪ねた米国やヨーロッパより遠い存在だった。第一線を退いたあとも知人に招かれて家内と富良野にラベンダーを見に行ったのと、斜里にいる大学時代のクラスメートを訪ねて、世界自然遺産になったばかりの知床半島を訪ね、帰りに釧路平原や札幌の街に立ち寄っただけである。往復の乗物として利用したのは、もちろん航空便である。今回の北海道入りは孫たちの希望で、29時間かかる大洗からの船旅となった。

       


        
         明かりは漁船のライトだった             翌日苫小牧港に到着

船はリアス式海岸で有名な三陸海岸に沿って北上した。船室の窓から見える山影が近づいたり、離れたりする。夜明け前に目を覚ますと岸に沿って小さな灯台のような光がある間隔で並んでいる。(写真左)、夜明け近く陸が近づいた時高感度にした望遠レンズで写し、拡大してみたら写真左下のような漁船だった。よく見るとその手前の方の海面で何匹かの魚が跳ねていた



ノーザンホースパーク

馬が好きな孫たちの希望で最初に訪れたのは苫小牧市にある馬の公園ノーザンホースパークである。広い敷地にいろいろな施設があり、広い園内を観光馬車や汽車が走り、サイクリングも楽しめる。きれいな庭園もある。隣接して競走馬の訓練場や飼育施設もある。孫たちの目的は観光引き馬での乗馬体験で、本格的な乗馬は乗馬大会が開かれる隣接した馬場になるが、前の日までに予約する必要があるとのこと。ここは自然の中を馬に乗って楽しむところではないようだ。以前報告した天山山脈の湖で乗馬を楽しんだのとは全く違う。
       


       
          ジョッキーたちのお出迎え               観光引き馬での乗馬体験

        
                観光馬車                  園内を大きく巡る観光列車

        
           サイクリングも楽しめた           レストランの前に散策できる庭がある

                       天馬の故郷で馬に乗る(天山北路)はこちらをクリック →  



知人の牧場で牛に乗る

支笏湖のホテルを出発札幌に向かう、その途中に知人の牛牧場があり、そこで乳搾り体験をするのも今回の目的の一つであった。牧場の若奥さんと息子のお嫁さんとがロンドンで一緒に学んだ仲間とかで、二人は久しぶりの再会を喜び合っていた。彼女の主人もそのご両親もお話ししているだけでこちらの心が温まるすてきな方々で、大自然のなかで大きな家族が楽しく生活している姿に感動しました。


             
        おっかなびっくりのチャレンジでした             牛にも乗りました

        
                     広い牧場を幌馬車で巡回しました

          
        牛たちも最敬礼?で出迎えた


  ノロッコ列車美瑛から富良野へ

ノロッコ号はJR北海道が運行する観光列車で、 「ノロノロ」+「トロッコ」の意味で。景色のよいところではゆっくりと走ります。「富良野・美瑛ノロッコ号」「釧路湿原ノロッコ号」があり、冬期はオホーツク海を眺めながら走る「流氷ノロッコ号」が運転される。今回利用したのは「富良野・美瑛(びえい)ノロッコ」で、車窓から観る景色は絵はがきのようにすばらしかった。


       


       
                          車窓からの景色

      
         美瑛のお花畑                     車は平行する街道を先回り


  トマムの森

孫たちの最後はタワーホテルに滞在し、アルファリゾート・トマムが提供するアクティビティーを楽しむことだ波のプールで遊び、北海道随一の激流として名高い鵡川の比較的穏やかな部分を下る、小さな孫向きの「川下りのアドベンチャー」などに挑戦した。私にとっては一人でゆっくりと部屋で休んだり、近くを小さな孫娘と散策したりする休養の時間であった。それでも三日目の朝は、頑張って早起きし、ゴンドラで雲の上に向かった。たどり着いたゴンドラ頂上駅は雲の上で、隣接して簡単な朝食もとれる「雲海テラス」がある。朝のお茶を楽しみながら足下に広がる真っ白な絨毯とその先に日高・十勝の山々が連なる壮大なパノラマを楽しむことができた。そこからさらに40分ほど登り、トマム山の山頂を目指す人もいるが家族ずれには無理であった。



            
     本来はスキー場              タワーホテル      部屋の下方にゴルフ場が広がる

            
        川下りアドベンチャー                 ケーブルで雲の上に

          
             雲海テラス                    雲海の先は日高・十勝の山々



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